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院長ブログ

先進医療がなくなった理由?

2020年3月31日多焦点眼内レンズ挿入術は先進医療から外れました。先進医療は1期6年2期12年までで、その間に十分効果が出た場合には保険収載になります。では、効果がなかったかというと、実際には非常に効果があり、遠くも近くもよく見え、大勢の人が多焦点眼内レンズを挿入しました。勿論、単焦点と比較してグレアやハローの光の滲みはありますし、度数の誤差があると、眼鏡が必要となることがあります。本来、その状態の場合、LASIKやPRKでタッチアップ(角膜を削って度数を修正する)すれば、問題なくなりますが、ほとんどの眼科が屈折矯正手術ができないために、多焦点眼内レンズはこんなものだよという感じで言われたということも、不満の一因です。でも、最大の理由は、多焦点眼内レンズが保険になると、眼科医療保険点数が高くなるということが、保険にならなかった要因です。ですから、先進医療から外れると伝わった2019年12月から2020年3月までは先進医療届け出医療機関では、ものすごい数の多焦点眼内レンズが挿入されました。なぜなら、先進医療は保険加入者は、自費の医療を全て保険会社が支払ってくれるため、無償で多焦点眼内レンズを入れることができたのです。

ところが、先進医療から外れると、誰も多焦点眼内レンズを挿入しなくなりました。さすがに、何も対策しないわけにはいかず、厚生労働省お選定医療の名目で、手術は保険が使えて、眼内レンズは自費ということになりましたが、それでも、片眼30万~50万円必要になりますので、大幅に減少しました。当院では、もともと、先進医療でなく自費診療であったLentis Mplus x toricのようなレンズは相変わらず一定の数はありますが、選定医療はほとんどなくなりました。ただ、最近は選定医療の多焦点眼内レンズもLMPxTと同程度の性能になりました。日本人は、水と安全と医療はタダという考えはそろそろ、捨てた方が良いと思います。