高濃度水素・酸素混合ガス吸入治療
高濃度水素・
酸素混合ガス吸入治療とは

当クリニックでは眼精疲労・近視の診断に、他覚的屈折調節測定装置「NIDEK AA2000」 を用いて、客観的にピント調節機能を評価し、総合的なケアにつなげています。さらにこれまでの治療に加えて、最新の知見をもとに高濃度水素・酸素混合ガス吸入療法を2022年5月より本格導入しました。
高濃度水素・酸素混合ガス吸入治療は、体内で発生する悪玉活性酸素を水素が還元し、水として体外へ排出することで酸化ストレスを軽減する最新の療法です。目や全身の血流改善、眼精疲労や全身疲労の軽減、自律神経の調整にも期待でき、加齢による視力低下や疾患の予防にも応用されています。
当クリニックでは鼻カテーテルからの吸入に加え、ゴーグルによる眼局所への水素取り込み、スーパーライザーによる星状神経節温熱療法を組み合わせた「水素トリプル療法」を導入し、より高い効果を目指しています。
水素吸入療法が注目されている背景・理由
水素の効能については以前より知られていましたが、2018年オブジーボによる免疫療法の中で、オブジーボが効かない症例に抗免疫因子があることがわかり、免疫をよみがえらせる効果がある水素吸入∔免疫療法が注目されています。
水素には、生体に悪影響を及ぼす「悪玉活性酸素(ヒドロキシラジカル)」を選択的に還元し、水に変えて体外へ排出する作用があります。加齢とともに低下する抗酸化力を補い、細胞機能を守る役割が期待されています。研究面でも注目されており、2020年 Nature 電子版では、老化で損傷した網膜神経が回復し、視力が改善したというマウス研究が報告されています。



現在の水素吸入療法
癌治療として免疫療法+高濃度水素ガス吸入療法は一般的になりました。また心肺停止後症候群などの救命救急医療の高濃度水素ガス吸入による蘇生率の改善はが先進医療Bとして慶応大学病院で行われましたが、コロナ禍のため、予定数に達せず、取り下げになりました。しかし十分な効果があったとの発表がありました。現在もフェイズⅢが検討されています。
オリンピック選手やプロスポーツでの水素ガス吸入療法は疲労回復に用いられ、水素ガスの老化や疾患に対する効果が各方面で進められています。
水素吸入療法のしくみ
高濃度水素吸入療法は老化やいろいろなストレスによる酸化により発生する悪玉活性酸素を排出して水にして体外に出します。
歳とともに低下する抗酸化活性を増加させて、還元反応により、細胞を活性化させます。
眼科疾患でも加齢による酸化は、
- 白内障
- 緑内障(特に正常眼圧緑内障)
- 加齢性黄斑変性症
- 網膜色素変性症
などの進行に関わっており、水素吸入療法は眼科疾患に対する予防・進行抑制としても期待されています。
水素吸入療法による改善が期待できる症状・疾患
-
白内障
水晶体が濁ることで視力が低下する病気です。
手術で濁った水晶体を取り除くと視力回復が期待できます。
水素吸入で白内障の進行を予防できる可能性があります。 -
緑内障
視神経が障害される病気で、初期には自覚症状が少なく、進行すると視野欠損や視力低下が起こります。正常眼圧緑内障は眼圧ではなく眼血流の低下が視野障害になるといわれています。
-
加齢黄斑変性症
黄斑部に異常が生じ、視界の中心が歪む・見えにくくなる病気で、早期治療で進行を抑えることが可能です。抗VEGF薬の硝子体内注射で一時的に浮腫や新生血管を減少できますが、水素吸入により、注射の回数を減らせる可能性があるとともに、萎縮型にも注射が効果がある症例がでてきました。
-
糖尿病網膜症
糖尿病の影響で網膜の血管に障害が生じる病気で、出血や視力低下を起こすため、血糖管理と定期検査が重要です。黄斑浮腫に抗VEGF薬注射が効果がありますが、水素の吸入で注射の回数を減らせます。
-
網膜色素変性症
網膜の光を感じる細胞が徐々に壊れて視力や視野が狭くなる進行性の遺伝性疾患です。水素の吸入により、網膜血流が改善されます。進行を遅くする可能性があります。
血中および呼気中水素濃度増加による効果
-
眼精疲労
長時間の近距離作業やディスプレイ使用により目の疲れ・かすみ・痛みが生じる症状で、休息や点眼などで改善します。
-
全身疲労
体のだるさ、倦怠感、集中力低下など全身に疲労感が現れる状態で、生活習慣や血流改善、栄養補給が有効です。
-
エイジングケア
加齢による身体機能の低下を予防・改善する取り組みで、酸化ストレス軽減や血流改善により若々しさを維持します。
-
自律神経の乱れ
ストレスや生活習慣により交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、疲労感、睡眠障害、血圧変動などが起こります。
-
アイフレイル
加齢により視機能が低下し、見えにくさや疲れやすさが進む状態。放置すると生活の質が低下するため、早期ケアが重要とされています。
高濃度水素 吸入前後の網膜血流の変化について
水素吸入前後にカラーマッピングで眼血流が寒色系から暖色系に変化しています。
当クリニックの
水素吸入治療の特徴
FEATURE01血流循環の改善と視機能向上をめざす、新しい水素吸入療法を導入
当クリニックではこれまで行っていたスーパーライザーによる星状神経ブロックにより、血管を拡張させ、高濃度水素・酸素混合ガスを鼻カニューラによる吸引∔ゴーグルを介した結膜・角膜からの水素取り込みを同時に行うことにより、血流循環不全を改善し、視機能を改善する方法を始めました。
FEATURE02世界初の水素トリプル療法で目と体をトータルケア

スーパーライザーによる星状神経節温熱療法
当クリニックでは、単なる水素吸入ではなく世界初の水素トリプル療法を導入しました。
- 水素ガスの鼻カテーテル吸入
- ゴーグルによる結膜・角膜への局所水素注入
- スーパーライザーによる星状神経節温熱療法
この3つを組み合わせることで血流改善 × 酸化ストレス対策 × 自律神経調整を同時にめざします。
※現在は安全基準上の制限により、スーパーライザーは単独での施術となります。
セルフ水素を始める方へ
ご来院時のお願い
- 必ず予約時間の5分前には来院してください
- いつも通り受付をし待合室でお待ちください
- 初回はスタッフと一緒に行い、2回目はスタッフ見守り3回目からセルフスタート
- 水素の予約時間になっても呼ばれなかったら受付へお声掛けください
- 月に1回診察が必要です
- 診察がある日だけ保険証を提出してください
- 水素の予約時間に合わせて検査・診察の順番が変わります
治療時のお願い
- タイマーが鳴ったら水素終了。片づけをして、水素セットを受付へ
- 水不足など御用の方はトランシーバーでスタッフにお知らせください
水素量について
呼気中水素濃度を測定するハイドライザー
- セルフ水素の機械PF72:860㎖(水素)+430ml(酸素)/分を30分または60分鼻カニューラで吸入
- 水素の量は少なくても、効果に差はありません(水素のみ250ml/分、水素と酸素の混合600ml/分以上であれば差はありません)
- 効果判定:網膜血管密度(血流測定による水素吸入前後の血流量)
- 呼気中水素濃度(水素吸入前後の呼気中の水素量)
※長期的に長期間水素吸入をした場合、水素流量による効果に差はなし
※セルフ水素の場合、鼻のみの吸入となります - 院長は自宅で夜間就寝中860㎖のもの(PF72)を吸っています
高濃度水素ガス吸入療法の料金
初めての方は保険診療にて検査、診察をお受けいただきます。
診察後、再診時の保険診療又は自費診療への切り替えについてご案内をさせていただきます。
水素治療を6ヶ月以上中止しており再開される場合は初診になります。
初回:水素吸入体験(30分) 1,500円(税込)
別途、専用カニューラ(500円)をご購入いただきます。
自費診療で通院の場合
再診料(眼底の血流検査込み) 2,200円(税込)
水素吸入3ヶ月に1回の頻度で検査・診察をお受けいただきます。
再診料(検査なし) 1,100円(税込)
治療内容の相談等、医師との診察のみをご希望の方。
スクロールできます
| 治療内容 | 水素ガス吸入療法 | セルフ水素ガス吸入療法 | ||
|---|---|---|---|---|
| 吸入時間 | 30分 | 60分 | 30分 | 60分 |
| おすすめ回数 | 週1回 | 週1回 | 週1回 | 週1回 |
| 1回分の料金(税込) | 2,000円 |
3,000円 または 30分回数券1回分 +1,000円 |
1,500円 |
2,500円 又は 30分回数券1回分 +1,000円 |
| 回数券(税込) | 6回分 10,000円 | ※12回分 15,000円 |
||
| 吸入専用カニューラ | 1本 500円(税込) |
|---|---|
| 回数券ケース | 1本 200円(税込) |
セルフ回数券はセルフ吸入を2回以上終えられている方のみご購入いただけます。
高濃度水素ガス吸入療法の詳細
治療期間・回数/1日~3ヶ月・1~90回
注意点・リスク/
- 保険の適用されない自費診療になる。
- 効果には個人差があり、症状改善が実感できない場合がある。
- 吸入中にごく稀に頭痛やめまいが生じることがある。
- 呼吸器疾患がある場合、状態により適さないことがある。
- 医療機器の管理が不適切だと十分な濃度が得られないことがある。
よくあるご質問
-
Q
高濃度水素・酸素混合ガス吸入治療とは何ですか?
-
A
高濃度の水素と酸素を混合したガスを吸入することで、体内の悪玉活性酸素を排出し、細胞を活性化させる治療法です。眼科領域では、加齢による酸化ストレスが原因となる様々な疾患に対して効果が期待されています。わずか15分の吸入で血中水素濃度がピークになり、副交感神経優位になることで血流が改善されます。
-
Q
どのような症状に効果がありますか?
-
A
眼精疲労、ドライアイ、近視進行の抑制、白内障、緑内障、加齢性黄斑変性症、糖尿病網膜症、網膜色素変性症などに効果が期待されています。また、全身疲労の軽減やアンチエイジング効果もあります。長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用による眼の疲れにも効果的です。
-
Q
治療時間はどのくらいですか?
-
A
1回の治療時間は30分~60分です。わずか15分で血中水素濃度がピークに達しますが、より効果を高めるために30分以上の治療時間を設定しております。定期的な治療(週1回以上)により、より高い効果が期待できます。動物実験のデータでは1日5時間以上の吸入で15時間血中水素濃度が維持できるとの報告があります。ですから理想は自宅で夜間睡眠中の吸入を進めております。
-
Q
治療の頻度はどのくらいが理想ですか?
-
A
症状や目的によって異なりますが、週1〜2回の定期的な治療をお勧めしております。継続的に治療を受けることで、より高い効果が期待できます。月に1回の診察が必要となりますので、診察時に適切な治療頻度についてご相談ください。吸入できないときには水素のサプリ(HG-EVO)内服が理想です。
-
Q
痛みや副作用はありますか?
-
A
痛みは全くありません。鼻からチューブを通してガスを吸入するだけですので、リラックスした状態で治療を受けていただけます。副作用についても、現在までに報告されておりません。水素は体内の悪玉活性酸素のみに作用し、水となって体外に排出されるため、安全性の高い治療法です。