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院長ブログ
網膜中心動脈分枝閉塞症
久しぶりに網膜中心動脈閉塞症の患者様を見ました。1週間前に右眼が見にくくなり、近医受診、異常なしといわれ、血圧が220/110mmHgあり、某基幹病院の循環内科を紹介され、降圧剤の投与を受け、右眼の違和感を訴え、同病院の眼科紹介、しかし、異常なしと言われましたが、徐々に見にくくなり、本日、当院を受診しました。視力は1.2ありましたが、患者の訴えもあり、検査員が散瞳して眼底写真を撮影したら、明らかな網膜中心動脈閉塞症(CRVO)です。本来は完全閉塞であれば、cherry red spotになり、見えなくなりますが、奇跡的に黄斑部のみ血流があり、視力が出ている状況です。この場合、24時間~48時間以内であれば、前房穿刺、高圧酸素療法、プロスタグランジン製剤の点滴などをやるべきですが、1週間経過しているのであまり、意味はありません。ただ、これ以上の進行を防ぐために、循環改善剤、眼圧を下げるための処置や内服、点眼、高濃度水素吸入により、少しでも血流を改善させる方法をとることにしました。問題は、視力が良くても、患者さんの訴えがある場合、瞳孔が小さい場合、眼底が見えるのは、視神経や黄斑部だけの場合がありますので、散瞳をしなかったことだと思います。高血圧が誘因になったことは確かで、降圧剤の投与は当然ですが、中心動脈の閉塞が疑われる場合、内頚動脈から眼動脈のあたりに、問題がある場合もありますので、基幹病院の脳外科にも依頼しました。自宅に、水素吸入器をリースで1か月ほど置いて、夜間就寝時に吸引を行うこととしましたが、機械がくるまで、毎日1時間当院で水素の吸入をいたします。経過に関しては、また、報告いたします。